# かなり,久しぶりになってしまった.
# たまには,ブログを投稿します.(mixiの再掲です)
最近,ソニーやパナソニック,オリンパス製のミラーレス一眼レフカメラが流行している.しかしながら,現時点では,一眼レフカメラに比べて,オートフォーカスの精度や速度機能が不十分だ.
ここで,オートフォーカスの方式についておさらいしよう.
一般に,デジタルカメラはオートフォーカス(AF)機能が内蔵されているが,この機能では、被写体までの距離に応じて自動的にレンズのフォーカスを調整することが可能である。
いろいろな方式があるのですが、よく使われるものは以下の2点。
1.コントラスト検出方式
2.位相差方式
コントラスト検出方式とは、ピントがあっている領域のコントラストは、そうでないときに比べて高いという法則に基づいて画像処理でやる方式です。撮影素子以外の特別な機構なしに実現できるためコストが低いという利点があるのですが、どの方向にどれくらいピントがあっていないのかとうい情報が無いので試行錯誤的になってしまいます。そのため、ピントが合うのが遅い。
もうひとつの位相差方式は、三角測量の原理で計測する手法で、映像を撮影するための撮影素子とは別の機構が必要です。具体的には、カメラからきた映像をレンズで分割して、CCDセンサーでずれを測ります。ちょうど人間の目が奥行きを感じるのと同じで、二つの離れたセンサー(目)からの視差から距離を測定します。そのため、一眼レフカメラのようなミラーがあるカメラではないと実現が困難です。しかしながら、どれくらいピントがづれているかというのが分かるので、高速かつ正確にピントを合わせることが可能なのだ。
で、位相差方式の機能を撮影素子(CMOSセンサー)の中に埋め込もうとするのが、最近の研究開発の方向性です。一般的なCMOSセンサーは、格子状に無数の小さな光センサーが並んでいて、その光センサーから得られる値をもとに映像を構成しているのですが、その中の一部のセンサーを、ところどころ、位相差方式用のセンサーに置き換えるわけです。具体的には、ひとつの画素の光センサーを左右二つに分割し、その前にマイクロレンズを置くことによって、それぞれの画素に視差のある映像を獲得します。もちろん、その部分の映像は獲得できない欠点があるけど、とても小さな点なので、周りの画素から補完すれば大丈夫。
こうすることによって、CMOSセンサー単体で、位相差AFと同じ機能を実現できる。つまり、今のミラーレス機は、コントラスト検出方式しかないけど、位相差AF方式のミラーレス機は将来的に実現可能である.
で、最近の日経エレクトロニクスに、ソニーの撮像素子部門の副本部長へのインタビューがあって、そのなかに、比較的近い将来にできることとして、一眼レフカメラが搭載する機械式シャッターや測距センサの機能をCMOSセンサ単体で実現することを挙げています。
ミラーレス機の噂があってまだ出していないメーカー(たとえばニコン)は,
このオートフォーカス機能付きCMOSを搭載してくるのではないだろうか.
# by mayasuke | 2010-06-13 17:29 | ガジェット
最近世の中ではSSDが流行っていますが、
おそらく世界最速のNAND型フラッシュメモリのSSDである、
Fusion-io社のioDriveという商品を買ってみました。研究用途に。
http://www.fusionio.com/一般的なSATAII接続だと300MB/sまでしかでないから、
ioDriveはPCI-Exp 4x接続です。全てSLCタイプのメモリ
で、制御チップも高速です。
簡単なベンチマークを載せます
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CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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Sequential Read : 756.912 MB/s
Sequential Write : 723.267 MB/s
Random Read 512KB : 722.434 MB/s
Random Write 512KB : 398.215 MB/s
Random Read 4KB : 72.794 MB/s
Random Write 4KB : 100.741 MB/s
Test Size : 500 MB
Date : 2009/01/06 17:57:03
さすがに、Random 4KBだと遅くなりますが、
それでも70MB/s以上の速度が出るので、
シーケンシャルはSDRAMメモリ (=800MB/s)程度、
ランダムアクセスはHDDのシーケンシャルアクセス程度と、
次元が違う速さを見せ付けてくれます。
今回は、商社経由で購入したので割高ですが、普通の店でも
売ってほしいです。
そう遠くない未来、これが、ディスクアクセスの標準になるだろうな。
# by mayasuke | 2009-01-12 22:50 | ハードウェア
今は名古屋工業大学で助教として働いています.
マルチメディアとWebとコミュニティに関する研究をしていく予定です.
あとは,地図とかイーラーニング的なことにも足を踏み入れようとしています.
1年目のペーペーですが,ご一緒に研究活動をしていただけるという
危篤な方がお見えでしたら,積極的に参加したいなとも思っています.
ではでは
# by mayasuke | 2008-07-22 18:00 | 一般
この3月で名古屋大学の博士過程を卒業する予定です.
D論公聴会も無事乗り切り,学位も取得できる見込みです.
僕は学部時代から,研究室に所属して,早く,自分のオリジナリティを持った
研究を開始したいという気持ちが大きかった方ですが,所属した研究室の風土も
手伝ってか,独創的な研究スタイルを貫くことができ,また,研究成果も
公聴会に参加された教授たちから一定の評価をしていだけるぐらいには,
まとめあげることもできました.
博士過程の間に未踏ソフトウェアを通じてSynvieを開発し,
いろいろな人たちと出会えたことが,結構大きかった気がします.
その後も交流がある人たちは少数ですが(笑
来年度からは,某国立大学の助教として勤務予定です.
学生としての立場から教員としての立場に変わって,
研究・教育を続けることになる予定です.
研究の世界は,昔と違って,いろいろ厳しい競争があることを聞きますので
身を引き締めて頑張っていきたいと思います.
# by mayasuke | 2008-03-01 17:42 | 一般
こんにちは.お久しぶりです.
このブログを放置しすぎるのは良くないのではないかと思い,月一ぐらいで頑張って更新していこうと思います.そして恐れ多くも,ニコニコ開発者ブログの該当記事にいまさらながらトラックバックを付けてみます.
さて,少し前の記事になりますが,ニコニコ動画の開発者ブログにてSynvieが紹介されていました.ニコニコ動画を開発する上で参考になされたということで,具体的にどのような経緯で開発に至ったのかが良く分かる内容となっており,未読な方で,ニコニコ中毒者な方はご覧になられると良いと思います.
お盆ですね というか、また障害発生、すみません : ニコニコ動画開発者ブログ要点をまとめると,ニコニコ動画の人たちは当初,
ネットライブ構想というネット上で実際にライブを見ているような臨場感を得られるサービスを実現しようと考えていた.そのためには,MMORPGに似た非常に大規模なシステムを構築し,とてもコストの高いシステムであった.しかしながら,大規模なシステムをいきなり作り始めるのは時間的に厳しいものがあり,まずはsynvieと同レベルのことをやって,非同期ライブでどれぐらい面白くできるかを検証しようということになったようです.
つまり動画の時間軸上にコメントを付与する仕組みは,当初過渡期的なシステムであり,様子を見ながら随時改善していこうとしたところ,一発で大当たりしてしまった・・・ということころでしょうか(笑
ここでニコニコ動画の素晴らしい点は,「動画の上にコメントを表示することを
メインにする」というアイデアです.これにより,動画に参加しているという擬似的な臨場感を得ることが出来,よりコメントのエンターテイメントとしての価値を前面に押し出したことになります.Synvieでも擬似的に動画の上にコメントを付与できましたが,(Synvieでは,Windows Media Playerで実装されているため,動画画面上にコメントなどのオブジェクトを付与できないという実装上の都合から,静止画像にコメントを付与する形式をとっている) 画面横とか下にコメントを出すという機能を捨てたというところに潔さを感じます.このあたりがライブ感を演出したいという当初の「ネットライブ構想」が生きている気がしました.
ただ,ニコニコ動画で実現されている機能は,僕らがSynvieで提唱したネット上で動画を効率よく扱う仕組みの4つの機能うちの1つ(Annotation機能)しか実現されていません.
その4つとは
- Permalink: 映像の任意のシーンを一意のURIで表現できること
- Annotation: 映像の任意のシーンにコメントを投稿できること
- Quotation: 映像の任意のシーンを部分引用できること
- XML Feeds: Annotation(コメント)や引用情報をXML形式で配信できること
僕の書いた論文では,QuotationはTrackbackとして表現されているかもしれません.
ちなみにAnnotation機能も,ニコニコ動画方式のコメント投稿も実装例の一つに過ぎず,もっと壮大なものです.ニコニコ動画方式のコメント投稿機能 = Annotationというと,教授に叱られてしまいますので,そうではないと付け加えておきます.
しかしながら,これらの4つの仕組みを実装できれば,今以上にニコニコな世界が待っているのです.それぞれの仕組みは・・・面倒なので,また今度説明します.
続く.
# by mayasuke | 2007-10-21 17:58 | Synvie
NHKで電脳コイルというアニメがやっています.
電脳っていうからには,いわゆるコンピュータもののアニメであり,
現実世界の上にバーチャルワールドを上書きしたような世界で,
いわゆるミクスドリアリティ(MR)の世界を表現しています.
バーチャルワールドの情報は専用のメガネを付けてみることができます.
みんながメガネをつけていて,ちょっとした冒険をおこなうような感じのアニメですが,
絵柄はジブリっぽいです.どうやらジブリに携わった人も関係者にいるみたい.
ここまではよくある話なのですが,
その世界に「メタタグ」というものがでてきます.作中では,普通のお札(ふだ)の形を
していて,何かに張り付けると何らかの作用を働きます.たとえば,ウィルスに侵された
バーチャル犬に張り付けることによってウィルス駆除ができたり,目の前にバーチャル
ウォールを召喚したりすることができます.バーチャルワールドの情報を直接的に
書き換えるので,いわゆる情報学における「メタタグ」とは違いますが,
なんとなく面白いので紹介.
6月16日(土) 午後3:00~5:00 教育テレビ にて「電脳コイル」の1~5話を
一挙再放送する予定であるので興味がある人は見てみると面白いかも.
# by mayasuke | 2007-06-11 20:26
ということで,忘れないうちにいろいろメモ.
2002年~2003年 Synvieの前身,iVASというシステムを開発.研究レベル.
動画アノテーションの研究の一環として,動画の時間軸に関してコメント投稿・ボタン投票が
できる機能あり.Javascriptでぐりぐり動いた.
ためしてガッテンのへぇボタンと,2ちゃんねるの実況板からヒントを得た.
2004年~2005年 iVASにビデオシーンを引用したブログ執筆機能開発.
放蕩オペラハウスというアニメ評価ブログサイトからヒントを得た.アニメのシーンの
一部のサムネイル画像をひっぱってきて,それにたいしてコメントを書く.
2005年6月~2006年2月 IPA未踏ソフトウェアから資金提供を受けてSynvieを開発.
基本的にiVASの作り直し.
2006年7月~ Synvieを一般公開.
2007年4月~ ちょっとリニューアル
# by mayasuke | 2007-05-15 08:17 | Synvie
本当のことを言うと,SynvieはMTに成ってほしかった.
自由にダウンロードできて,コンテンツをアップロードしたい人は
誰でも設置できて,手軽に使える環境を用意する.可能ならばユーザは
デザイン等を自由に改良する.そのためにPHPで作った.
Web技術者の視点から見れば,MTが普及することによって,RSSや
Trackbackなどの「ちょっと便利な制約」があることによって,ブログリーダや
ブログ検索などといった,「ちょっと便利な応用」サービスが登場することになった.
つまり,Synvieでも,コンテンツ配信に「ちょっと便利な制約」を与えることによって,
「ちょっと便利な応用」が生まれてくるのではないかと期待した.そのための研究も
大学で行っているし,ブログ検索みたいな感じで,コンテンツ検索技術も研究している.
でも最近は,Webサービス型が主流だ.自分で自分のデータを管理するよりも
Googleさんとかに管理してもらう方が楽だし,高機能だったりする.YouTube
GMail, Mixi, ブログなどなど.さらに,集合知という概念が登場することによって,
ソーシャルブックマークなどWebサービス型ならではの機能もある.
でも,RSSの仕組みとはてな認証APIのような公開認証サービスの仕組みを
発展させれば集合知は実現可能だと思っていた.
システム設置型とWebサービス型のどちらがいいのかは僕には分らないが,
コンテンツ制作者の気持ちに立って考えてみれば,自分の大切なコンテンツは自分で
管理したい気持ちの方が強いと思う.自分自身,いろいろなコンテンツを提供してきた
(多くの場合オタク的なモノ.イラストや同人ゲームなど)経緯があるので,
ニッチになるのかもしれないが,そういうったモノを重視していきたい.
現在のSynvieはモロモロの理由でWebサービス型ではあるのですがw
# by mayasuke | 2007-04-10 15:38 | Synvie
いま巷で話題のニコニコ動画,
謝辞の部分にSynvieが書いてあるー
http://www.nicovideo.jp/?p=etc_thanksとくに僕は何もしていませんが,こうやってSynvieを
インスパイアしたサービスが流行るのはうれしい限りです.
ニコニコ動画では,自分が考えていた構想のうちの1割ぐらいしか実現していませんが,
それでもこの1割を超えたのが大きいと思います.
今後の展開が楽しみです.
社寺のページはなくなってしまったので,スナップショットでも追加.
# by mayasuke | 2007-02-02 15:02 | Synvie